週刊・南遊新聞
★2002年7月28日(日)第26号★
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皆さま おはようございます。
こんちにわ。
こんばんわ。
南遊新聞です。
パソコンのLANの設定がうまくいかず
ちょっとイライラしながらの新聞です。
ホントにもう!って感じです。
いやですよね。
こういうのって!
気を取り戻しながら行きましょう。
今日も暑ーい一日がはじまりそうな東海市からお送りします。
皆さんの所はいかがですか。
まさに「暑中お見舞い申し上げます」という感じです。
さて、スタディーツアー参加者がほぼ確定となりました。
22名の参加です!
飛行機のチケットの手配、パスポートのことなどあり若干
微妙な点などあるのですが、とにかく目標の20名の超えました。
ホントに感謝です!
以下は20日の研修会での参加者アンケートの状況です。
「子供と触れ合うツアーはたくさんあるけれど、
学生と行動するのはこのツアーだけだった。
同年代の人との方が話しやすそうだし、
お互いの考え方の違いなどがよりわかる気がするから。」
「マングローブについて興味があり、ただマングローブや
環境問題について勉強や頭で考えているだけよりも、
実践や体験が必要だと感じていた時に、たまたま、
新聞で記事を見て参加してみたいと思った。」
ごくごく一部なのですが、とても高い参加意識で臨んでくれているようです。
また、この日本の学生と一緒に活動してくれるベトナム現地の学生選考も
決まりました。
27日に石丸さんとベトナム・ホーチミン・ホンバン大学 Hung学長が会談。
同行していただくHai先生も合わせて17名の参加です。
参加していただくベトナム学生に「私が日本人に見せたいホーチミン」という
題で作文を書いてもらいました。
石丸さんいわく
日本語はまだまだですが、誠意をもって
日本側参加者を案内したいという思いが伝わってくる内容だそうです。
また、ホンバン大学の韓国語学科の先生、生徒から
自分達にも参加させて欲しいとの要望が出ているそうです。
早くも、韓国版「南遊の会」が必要になりそうです。
「世界青少年交流の森」の実現も案外早いかもしれませんね。
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それでは、今週も石丸さんからの現地からのコラムが届いています。
dragon コラム第27稿「歩道での商売」
最近、路上で商売している人が商売道具を公安(警察)に取り上げられる例が、
ここベンタン市場近辺で頻発しています。
毎朝行く路上カフェの片隅を借りてタバコを売っているLoan姐さん、
車輪のついた移動式ショウケースを2週続けて没収されました。
砂糖きびジュースを売っているDungさんも黍の絞り機を没収です。
この機械にも車輪があります。車輪があるのには訳があるのです。
没収といっても、取り上げて廃棄するということではありません。
罰金10万ドンを支払えば2〜3日後に返還されます。
戻ってくるとまた、二人は、平然と通常通り商売をはじめました。
何のための没収だったのか全くわかりません。
違反していたはずのLoan姐さんの店で、制服を着た公安がタバコを買う。
多分管轄外なのでしょう。そんな風景は茶飯事なのです。
「あいつら、小遣いが欲しいんだよ。運が悪かったね」と
Loanさんを取り巻く仲間は、ぼそぼそと慰めます。
しかし本当に慰めているようではありません。
半分、他人の不幸を楽しんでいる雰囲気もあります。
「税金を納めていないんだから、たまには税金をおさめればいいんさ」と
本人がいなくなると、私にそう話しかけてニヤッと笑います。
歩道の造り方にルールがあります。
道路に面した家の持ち主が、在る基準ので歩道を整備することになっています。
その基準も明確な数値規制ではないようですから、
歩道は、道路に面した家の思惑で全く違います。
舗装に使うタイルもさまざま。勿論裸のコンクリート舗装もあります。
勾配もまちまちです。
できるだけ多くの人に商売の機会を与えるという意味もあるのでしょう、
間口は3〜5mくらいです。
ですから歩道を歩くと3〜5mごとに段差が生じます。
障害のある人など決して通れるものではありません。
しかもバイクや商品が置かれ、通おろうにも通れない歩道が多いのです。
整備した権利として、家から1.5mは整備者の使用権が認められています。
ここに路上商売ができる根拠が生まれます。
タバコ売りのLoanさんはカフェの持ち主Hong兄ィに何がしの賃借料を払って
おそらく1uにも満たない面積を使っているのです。
Hong兄ィにしても、自分の権利である1.5mの範囲で
商売しているわけではありません。
その3倍くらいの歩道巾一杯に、折畳式のテーブルを並べています。
ある日「公安が来るぞ!!」と情報が入りました。
今まで座っていたカフェの客も心得たもので、折畳式のテーブルをたたみ、
座っていた椅子を重ね、1.5mの安全地帯へと運びます。
Loan姐さんの車輪付きショウケースも、ガラガラとけたたましい音をたて、
安全地帯に逃げ込みます。
その前を数人の公安を乗せたジープが通り過ぎていきました。
ショウケースもテーブルも元の位置に戻りました。
車輪は移動を急ぐために絶対に必要なのです。
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たくましい感じですよね。
しかし、この歩道は道路に隣接する家が作るという制度
日本人にはなかなか理解しがたいですよね。
日本とベトナム、どっちが「社会主義の国」なのか
わからなくなる気がします。
さて、先週の「宝くじ2」のコラムにお便りをいただきました。
「ドラゴンコラム『宝くじ2』の重い障害を持った人の描写、
メキシコでもよく見た風景がありました。
両手や両足のない人が街角にいて、メキシコでは宝くじではなく、
ミサンガやガムやその他の土産物を売っていたり、
あるいは単に空き缶を見せていたりしました。
後になって、あるメキシコ研究家の著作を読んで胸を打たれました。
彼らの体の一部が失われた原因は、彼らの貧困から生まれた、
あるひどい習慣にあるというのです。
貧しい家庭に生まれたこどものうちの一部が、
その実の親によって腕や足を切断されるのだそうです。
そうして重い障害を持ったこどもは、毎朝、観光地の街角に「置かれ」、
夕方になると彼らがその体の特徴によってかせいだお金とともにその家族に
「回収」されるという図式が成り立っているというのです。
メキシコの街角で、「慈悲」を引き寄せる風景の裏側には、
こんな悲しい、したたかな策略と、そうせざるを得ない貧困があるのだそうです。
ベトナムでは、戦争や化学薬品の使用など、
貧困とは異なる原因があるのかもしれませんが、
どのような事情が隠されているのでしょうか。」
「私も大変興味深く読みました。
タイでも同様に、子どもか障害者の宝くじ売りによく出会います。
今まで買ったことはありませんでしたが、今後は買おうと思います。
また、タイでも障害者の乞食を沢山見ました。
ホテルの近くの歩道橋はこの様な乞食に占領されています。
子どもが売られていって、手足を切られたりして乞食にされるという話を
聞いた事があります。
紛争と悲劇の大部分は貧困から生み出されていると思います。
それが子どもたちにしわ寄せされているこの現実、私たちには何が出来るのか、
暗然たる気持ちにさせられます。」
これについて石丸さんからも返信が届いています。
「ベトナムの障害者にも似たような話しがあります。
ただし、実の親が、まだ幼い我が子を傷つけるという話は
聞いたことがありません。
3年程前になりますが、乞食学校が摘発されたという記事が
大きく取り上げられました。
腕や足を落とす手助け、やけ火箸で片目をつぶす
そうやって物乞い集団を作っていたというのです。
信じられない現実ですが、摘発されたことは事実です。
先日、路上のカフェでコーヒーを飲んでいました。
ぬーと眼前に人影が立ちました、両腕のない女性です。
お金を請うているのです。苦しみが体全体からにじみ出て、
一見50歳台に見えますが、胸の線、体つきからしておそらく30歳台後半、
多くとも40歳台前半の女性です。
「どうして腕を無くしたの?と聞きました」
「爆発です」と答えました、目は嘘を言っていませんでした。
お金を、ポケットに入れてあげようとしたとき
隣に座っていた男がはき捨てるように言いました、
「やる必要はない、こいつは、自分で腕を落としたんだ!!」
どちらが真実かわかりません。
しかし、壮絶な生き方ですよね、その女性も男も・・・
腕を落としてまでも(男の言うことが真実だとして)、
物乞いの方がましだと考える生き方。
腕のない本人を前にして、
平然と「死ね!!(金を得なければ死しかありません)」と言い放つ男。
彼女は、雑言を聞き流すように静かに立っていました。
雑言に抗うことの無意味さを何度も味わい、涙も涸れて
しまったのかのように静かでした。
私は少し多めのお金をポケットに入れてやりました。
「ありがとう」、静かにそう言って彼女は去りました。
これが、最貧層の現実です。
彼女は、今後とも人前に体をさらし、静かにたち続けることで
自分の生を生きつづけることでしょう。」
悲しい現実があるんですよね。
私は今、名古屋駅に勤めています。
駅の周辺や路上に多くのホームレスの方を見かけます。
ホームレス増加は大きな社会問題になっていますが
最近、物乞いの人って見かけないような気がします。
ホームレスではあるけど、物乞いではない。
世界の各地には物乞いをするために自分の体の一部を
子供からだの一部を失うことまでためらえない人たちがいる。
環境問題だけではなく
もっといろいろな現実があることを
私たちは知っていく必要があるって感じました。
そのためにも頑張っていきましょう。
ちょっとセンチなエンディングになってしまいましたが
今週はそんな思いを込めて
ではまた来週まで、お元気で!
(編集・森田達也 モリタツ)
☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ
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